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子育て世帯向けに空き家改修 国交省、費用助成で賃貸促す
2015年4月7日(火)
入居者が日曜大工で賃貸住宅を改装する「DIY型賃貸」が増えている。入居者は壁や床などを自分好みにした部屋で暮らすことができ、家主は空き家対策になるのが魅力だ。国もガイドラインを作るなど政策面で力を入れ始めた。

DIY賃貸DIYで自分好みに改装した貸家でくつろぐ立花さん(横浜市)

「自分の好きな空間を作りたかった」。横浜市の会社員、立花佳奈子さん(34)はこう話す。昨春、築約50年の一軒家(延べ床面積約40平方メートル)を借り、住みながら改装してきた。壁を白いしっくいで塗り直し、畳敷きだった床はむく材のフローリングで仕上げた。

屋根裏とトイレも改装する予定で、DIYの材料費は計二十数万円。「2年間住めば月1万円くらいで済む」と立花さん。家賃は月8万円と類似物件に比べ安い。賃貸住宅を自分好みに改装する人は増えている。DIY型賃貸物件の情報サイト「DIYP」は2011年の開設以来、約100件の契約につながった。首都圏だけだった掲載物件を近く全国に広げる。東京都西部で賃貸仲介専門店を展開するエスエストラスト(八王子市)は6月末からDIY型賃貸を扱い始めた。現在35部屋程度で「20~30代の独身者の問い合わせが目立つ」と話す。

床材やタイルなどリフォーム関連商品を扱う通販サイト「壁紙屋本舗」は壁紙の売上高がここ5年で約5倍に増えた。シート裏面にあらかじめ接着剤が塗布され、フィルムを剥がせば貼れる手軽なタイプが人気という。 賃貸住宅を借りるとき入居者は退去時に元に戻す原状回復契約を結ぶのが一般的。DIY型賃貸は回復義務がなく、入居者が自分好みにリフォームできる。費用は入居者が負担するため、家賃は安くなる例が多い。

賃貸住宅のリフォーム費用は通常、家主が負担し、ワンルーム1戸で数十万円程度とされる。しかし改装しても空室が埋まるとは限らない。DIY型賃貸はこうしたリスクがない。

13年の賃貸住宅の空き家は429万戸と08年に比べ4%増えた。国土交通省は空き家対策としてDIY型賃貸に注目し、今年3月に契約の手順などを定めたガイドラインを公表した。不動産情報会社ネクストの島原万丈・ホームズ総研所長は「入居者が見つかりにくい古い物件を中心にDIY型賃貸は増えそうだ」と話している。

Update:2015-04-24 Fri 18:37:21  |  ページトップへ
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